読み方 : ろんりしょうがい

論理障害【logical failure】

概要

論理障害とはハードディスクSSDUSBメモリなどのストレージ装置において、機器自体には物理的な故障がないにも関わらず、内部のファイルシステムデータ構造に異常が生じ、データへ正常にアクセスできなくなった状態のこと。
論理障害のイメージ画像

対義語は「物理障害」(physical failure)で、装置の機械的・電気的な不具合によってデータ障害が生じた状態である。ストレージは「記憶媒体の特定範囲を読み書きせよ」という命令によって操作されており、この管理を担うのがファイルシステムである。論理障害は、機器が正常に動作していてもこの管理情報が壊れることで起こる。

主な症状として、パソコンの電源を入れてもオペレーティングシステム(OS)が起動しない、フォルダファイルを開こうとするとエラーが表示される、記憶装置を接続すると「フォーマットしますか」という警告が出る、保存したはずのファイルが消えたように見えるといった現象がある。物理障害でも同様の症状が現れる場合があり、表示のみで種類を判別できるとは限らない。

原因としては、誤ってファイルを削除したり保存先を初期化したりする操作ミスのほか、データの読み書き中にシステムを強制終了したことによるファイルの不整合、OSの異常終了やフリーズファイルシステム自体の破損、コンピュータウイルスによるデータ改竄などがある。媒体を分割した管理単位(パーティション)に異常が生じ、該当領域が認識されなくなることで論理障害に至る場合もある。

対処方法は原因によって異なる。誤削除であればデータ復旧ソフトウェアで回復できる場合があり、ファイルシステムの異常であればOS標準の修復ユーティリティや市販の修復ツールが有効なこともある。一方、障害の発生後に新たなデータを書き込むと、失われたデータが上書きされて復旧が困難になる恐れがあるため、重要なデータが保存されている場合は使用を中止し、必要に応じて専門のデータ復旧事業者に相談することが推奨される。データ消失への備えとして、日常的に別の装置へバックアップすることも有効とされている。

(2026.7.22更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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