読み方 : しょうさいせっけいしょ
詳細設計書【内部設計書】detail design document
概要

開発の工程は一般的に、要件定義、基本設計、詳細設計、実装、テストの順に進む。基本設計書が利用者から見た挙動や機能を定めるのに対し、詳細設計書はその機能を内部でどう実現するかを定める。主な読み手は開発を担当する技術者であり、発注者や利用者向けの文書ではない。
詳細設計書には、画面や帳票のレイアウト、データベースのテーブルやカラムの構造、モジュールやクラスの構成、処理の具体的な流れなどを記載する。データの型や桁数、エラー発生時の挙動、外部システムとの連携方式なども定義の対象となる。処理の流れはフローチャートやシーケンス図で表現される場合もある。
このような文書が必要とされる理由の一つに、発注者と開発者の視点の違いがある。発注者向けの言葉で書かれた基本設計書だけでは、コンピュータへの具体的な指示としては情報が不足するため、システムを構成する部品単位まで処理を落とし込んだ詳細な設計文書が必要となる。複数の開発者が並行して作業する場合には、記述ルールやデータ定義を統一し、実装のばらつきを防ぐ指針としても機能する。
詳細設計書は開発が終わった後も活用される。システムは稼働後も運用や保守が続くため、機能追加や仕様変更の際に設計意図を確認する資料として参照されるほか、障害が発生した際の原因調査や影響範囲の把握にも使われる。近年ではアジャイル開発やローコード開発の普及により、詳細設計書を最小限にとどめ、ソースコードや開発ツール内の情報を設計情報として扱う現場も増えている。一方、金融機関や公共システムなど、品質管理や監査への対応が求められる分野では、従来通り詳細な設計書を作成する例も多い。
(2026.7.19更新)
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▼ ITパスポート試験
【平21秋】 ソフトウェア詳細設計書に関する記述として、適切なものはどれか。