読み方 : たちあがりエッジ

立ち上がりエッジ【rising edge】leading edge

概要

立ち上がりエッジとは、デジタル信号が電圧の低い状態(L)から高い状態(H)へ変化する瞬間のこと。電圧が一定の閾値を下から上へ越える瞬間を指し、回路の動作タイミングを決める基準として用いられることがある。
立ち上がりエッジのイメージ画像

電気信号は時間とともに電圧が変化しており、低い電圧から高い電圧へ移行する局面を「立ち上がりエッジ」、逆に高い電圧から低い電圧へ移行する局面を「立ち下がりエッジ」(falling edge/trailing edge)という。波形をグラフ化すると、垂直に近い線として現れる。

デジタル回路の多くは、信号がどちらの状態にあるかだけでなく、状態がいつ切り替わったかという情報を基準に動作する。立ち上がりエッジが発生した瞬間だけを契機として処理を実行する制御方式は「エッジトリガ」(edge trigger)と呼ばれる。

クロック信号は一定間隔で立ち上がりエッジと立ち下がりエッジを繰返す周期的な信号であり、多くの同期式デジタル回路はこの立ち上がりエッジに合わせてデータを取り込む。フリップフロップ回路レジスタなどの論理回路は、立ち上がりエッジが到来した瞬間の入力値を保持し、次の立ち上がりエッジまでその値を出力し続ける。これにより、回路全体が同じタイミングで状態を更新でき、複数の回路の動作を揃えやすくなる。

立ち上がりエッジは理想的には急峻な変化であるが、実際には配線の容量や回路の特性などの影響で一定の時間を要する。この変化に要する時間は「立ち上がり時間」(rise time)と呼ばれ、長すぎると閾値付近で信号が不安定になり、誤動作の原因となることがある。CPUセンサー、通信装置など様々なデジタル機器の設計において、立ち上がりエッジの波形やタイミングは重要な検討項目となっている。

(2026.6.29更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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