読み方 : びょう

【second】sec

秒とは?

時間の長さを表す国際単位系(SI)の基本単位。単位記号は「s」を用いる。英語の “second” に由来する「sec」という略号で示されることもある。日常生活から科学技術まで様々な場面で基準となる時間単位である。

時間の単位としての秒は、60秒で1分、60分で1時間となる。より短い時間を表すときはSI接頭語を付加する。1000分の1秒を「ミリ秒」(ms:millisecond)、100万分の1秒を「マイクロ秒」(μs:microsecond)、10億分の1秒を「ナノ秒」(ns:nanosecond)、1兆分の1秒を「ピコ秒」(ps:picosecond)という。

ITや通信の分野では、1秒間に転送できるデータ量を示す単位として「ビット毎秒」(bpsbits per second)が使われる。現在のネットワーク通信では「Mbps」(メガビット毎秒bps)や「Gbps」(ギガビット毎秒)といった単位が主流であり、いずれも1秒を基準にして通信能力を定量化したものである。半導体メモリストレージ装置の伝送速度では「バイト毎秒」(Bytes/s:bytes per second)も使われる。

1秒の基準

現在の秒の定義は、原子の物理的性質に基づいている。基底状態にあるセシウム133原子の超微細構造間の遷移に対応する放射の周期の9,192,631,770倍の継続時間が1秒と定められており、1967年の国際度量衡総会で採択された。地球の運動に依存しないこの定義により、世界中で同一の精度で1秒を再現できる。

歴史的には1日を86400等分した値が1秒とされていたが、近代になって地球の自転速度に変動があることが分かり、科学技術の高度化に伴い現在の定義へ移行した。過去のある基準日時から原子時計で計測した日時(原子時)と、天文観測に基づく日時(世界時)にはわずかずつズレが生じるため、協定世界時UTC)にズレを補正する「閏秒」(うるう秒)が挿入されていたが、現在ではこの修正は凍結されている。

コンピュータ上の時刻

コンピュータ内部では、特定の基準日時からの経過秒数で日時を管理する方式が用いられる。LinuxなどのUNIX系OSで採用される「UNIX時間」は、協定世界時1970年1月1日0時0分0秒を起点とした経過秒数で日時を表す。この方式は計算処理が容易なため、多くのプログラミング言語データベースで採用されている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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