読み方 : かんさしょうこ
監査証拠【audit evidence】
概要
監査証拠とは、監査人が監査意見を形成するために収集・評価する資料や情報の総称。財務情報や業務記録、観察結果などが含まれ、監査の結論を裏付ける根拠として用いられる。

監査証拠には、帳簿や伝票、契約書、請求書などの文書、情報システムに記録されたログデータ、担当者への質問に対する回答、現場での実地観察の結果などが含まれる。これらは入手経路や性質に応じて信頼性が異なり、外部から直接入手した情報や原本に近い記録は信頼性が高いとされる。監査人は複数の証拠を突き合わせて整合性を確認し、不一致があれば追加の手続きを実施する。
収集方法には、記録の閲覧、関係者への照会、資産の実査、計算の再実施、分析的手続きなどがある。例えば、売掛金の残高を確認する場合、取引先に残高確認書を送付して回答を得る方法や、入金記録との照合を行う方法が用いられる。情報システム監査ではアクセスログや変更履歴の分析が行われ、不正操作や設定変更の有無を検証する。
監査証拠は「十分性」と「適切性」の観点から評価される。十分性は証拠の量に関する概念で、監査意見を裏付けるのに足りる量の証拠が集まっているかを指す。適切性は証拠の質に関する概念で、関連性(監査目的との関係)と信頼性(証拠として信頼できるか)の両面から判断される。監査対象の重要性やリスクの程度に応じて必要とされる証拠の量や質は変わる。監査人は得られた証拠を基に判断を行い、その過程や結論は「監査調書」として記録され、後日の検証に備えて保存される。
関連用語
資格試験などの「監査証拠」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【平27春 問39】 システム監査における評価に関する記述のうち、適切なものはどれか。
▼ 基本情報技術者試験
【令1修6 問60】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
【平28修6 問60】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
【平27修1 問60】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
【平25修6 問62】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
【平24春 問60】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。
【平23修6 問61】 情報システムの安全性のコントロールに関係する監査証拠はどれか。
【平22修6 問62】 システム監査において,監査証拠となるものはどれか。