読み方 : ひょうじゅんエムアイビー
標準MIB【standard MIB】

標準MIBは、IETFによってRFCとして標準化されたMIB(Management Information Base:管理情報ベース)である。メーカーや機器の種類を問わず共通して利用できる情報項目が規定されている。これに対し、各メーカーが独自に定義したものを「プライベートMIB」または「拡張MIB」と呼び、そのメーカーの機器でしか利用できない。
MIBの情報はツリー構造で体系的に整理されており、各情報項目には「OID」(Object ID:オブジェクト識別子)という固有の番号が割り当てられている。例えば、ネットワークインターフェースの通信量やエラー数、システムの稼働時間などが標準MIBの情報として定義されており、SNMPマネージャはこれらの値をネットワーク機器から一律の方法で読み取ることができる。
代表的な標準MIBとしてRFC 1213で規定された「MIB-II」がある。これはIPネットワークにおける基本的な管理情報を網羅しており、インターフェース、IP、TCP、UDPなど複数のグループに分類された情報を含んでいる。現在もネットワーク管理の基盤として広く参照されている仕様である。
標準MIBに定義された情報は、異なるベンダーの機器が混在する環境でも統一的な監視を実現するための基盤となっている。管理ソフトウェアは標準MIBに準拠した情報項目を扱うことで、特定メーカーへの依存を避けつつ、汎用的なネットワーク管理を行うことが可能となる。メーカー固有の情報は拡張MIBで追加することよって、各メーカーが独自の仕様も管理できるようになっている。