読み方 : ぎょうむフローず
業務フロー図【workflow diagram】業務流れ図
概要
業務フロー図とは、業務の手順や処理の流れを図式化し、作業の順序や関係性を視覚的に表現した図。業務プロセスの全体像を関係者が共通して把握するための基本的な図法として広く活用されている。

業務は複数の担当者や部門が連携しながら進められることが多く、文章だけで手順を説明しようとすると全体の流れが把握しにくく、認識のずれが生じやすい。業務フロー図を用いると、処理の順序、条件による分岐、担当者の役割分担を一目で理解できる図に整理することができる。システム開発における要件定義、業務改善プロジェクト、社員研修のマニュアルなど、様々な場面で作成される。
業務フロー図は目的や流派によって様々な記法が存在するが、代表的なものとして「スイムレーン図」がある。スイムレーンとはプールのコースを模したレイアウトで、担当者や部門ごとに横または縦に区切られた帯状の領域を設け、それぞれの領域内に担当する処理を配置する。どの処理を誰が行うのかが視覚的に明確になるため、部門間の引き継ぎや連携ポイントの把握に優れている。
図中で使われる記号には一定の慣習があり、プログラミングのフローチャートと共通する記号を用いることが多い。処理や作業を表す長方形、判断や条件分岐を表すひし形、開始と終了を表す角丸の長方形または楕円などである。矢印は処理の流れや順序を示し、分岐する場合は条件を矢印の傍に記載することで読み手が流れを追いやすくなる。
コンピュータ上で作図する場合は、Microsoft VisioやLucidchart、draw.ioなどの専門的な作図ツールを用いたり、Microsoft ExcelやMicrosoft PowerPointなどで作図することが多い。作図ツールには業務フロー図用のテンプレートが用意されていることがあり、専門知識がなくても比較的容易に作図できる環境が整っている。一度作成して終わりではなく、業務の変更に合わせて定期的に見直すことで継続的な有用性が保たれる。