読み方 : ゆういさ

有意差【significant difference】

有意差とは?

統計的検定において、複数のデータ群の間に見られる差が、偶然では説明できないほど大きいと判断される状態のこと。実験や調査で得られた数値の違いが、ばらつきの範囲内か、何らかの要因による本質的な違いかを区別するための概念である。
有意差のイメージ画像

実験や調査では、どれほど丁寧に設計しても、測定のばらつきや偶然の影響によって結果に差が生じることがある。例えば、新薬を服用した群と服用しなかった群で回復率に差が出たとしても、それがたまたま起きたものなのか、薬の効果によるものなのかは、数値を見ただけでは判断できない。統計的検定は、こうした疑問に答えるための統計的な手続きである。

一般に、有意差があるかどうかを判断する際には「p値」が用いられる。p値とは、もし本当は差がないと仮定した場合(帰無仮説)に、観測されたデータ以上に極端な結果が偶然生じる確率のことである。通常、p値が0.05未満(5%未満)であれば「有意差あり」と見なす慣習があり、この基準を「有意水準」と呼ぶ。

有意差があることは「効果が大きい」や「実用的に意味がある」ことを保証するわけではない。サンプル数が非常に多い場合、ごくわずかな差でもp値が小さくなり、有意差として検出されることがある。分野によっては、差の大きさを示す「効果量」を合わせて報告することが求められる場合もある。

有意差の概念は医学や心理学、社会科学など幅広い分野で活用されており、研究結果の信頼性を客観的に評価するための共通の尺度となっている。一方、p値への過度な依存が誤った解釈を招くという批判もあり、統計的有意性だけを根拠に結論を下すことには慎重さが求められる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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