読み方 : ぎじゅつてききょうい

技術的脅威

技術的脅威とは?

情報システムネットワーク、ソフトウェアなどの保安上の欠陥(脆弱性)や仕組みを悪用して被害をもたらす脅威のこと。人為的なミスや内部不正を指す「人的脅威」、自然災害や機器の故障などによる「物理的脅威」と並ぶ、情報セキュリティ上のリスク分類の一つである。
技術的脅威のイメージ画像

技術的脅威の例として、コンピュータウイルスランサムウェアなどのマルウェア不正アクセスサービス妨害攻撃DoS攻撃)、通信の盗聴、なりすまし­などがある。これらはインターネットを通じて広範囲に影響を呼ぼす場合があり、企業や組織だけでなく個人ユーザーが標的となることもある。

技術的脅威は、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションソフトの設計や実装上の欠陥(脆弱性)、設定ミス、古いソフトウェアの放置、暗号化の不使用や不足などによって起きやすくなる。攻撃者は公開されている脆弱性情報や自動化ツールを利用し、対象システムを探索して侵入を試みる。近年ではAIや自動化技術を悪用した攻撃も増えており、短時間で大量の機器を狙う事例も見られる。

主な被害内容として、個人情報や機密情報などの漏洩、システム停止による業務中断、データ改竄、金銭被害などがある。ランサムウェアによって業務システムやデータ全体が凍結され、長期間にわたって業務が停止する被害も出ている。また、制御システムや社会インフラが攻撃対象となった場合には、金融や交通、電力、通信など社会活動全体へ影響が及ぶ可能性もある。

技術的脅威への対策として、ソフトウェア更新による発見済み脆弱性の速やかな修正、ファイアウォールウイルス対策ソフトの導入、アクセス権限の適切な管理、通信の暗号化多要素認証の利用などが行われる。また、侵入検知システムIDS)やEDREndpoint Detection and Response)、ログ監視などを通じて異常を早期発見する仕組みも用いられる。

技術的脅威は単独で発生するとは限らない。例えば、偽メールによって利用者を誘導し、悪意あるプログラムを実行させる手法では、人的脅威と技術的脅威が組み合わされている。このため、サイバーセキュリティでは技術的対策だけでなく、利用者教育や運用管理も含めた総合的な対策が求められる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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