読み方 : じょうほうセキュリティガバナンス
情報セキュリティガバナンス【information security governance】
概要
情報セキュリティガバナンスとは、情報セキュリティガバナンス組織が情報セキュリティの方針を経営層の主導で定め、組織全体に浸透させて適切に機能しているかを管理・統制する仕組みのこと。

企業や官公庁などの組織は、顧客情報や営業秘密、知的財産など多くの重要な情報を扱っている。これらが漏洩や改竄、消失した場合、事業活動や社会的信用に深刻な影響を及ぼす可能性がある。
こうしたリスクに対応するため、情報セキュリティへの取り組みを個々の部署や担当者の判断に委ねるのではなく、経営戦略の一環として組織全体で統一的に進める考え方が広まっている。
情報セキュリティガバナンスの具体的な内容としては、情報セキュリティ基本方針の策定、責任者の任命、リスク評価の実施、社内規程の整備、従業員教育、監査や評価の実施などがある。また、事故や不正が発生した際の報告手順と対応体制を定めることも含まれる。これらを通じて、すべての部門と役職員が統一された基準のもとで行動できる環境を整える。
情報セキュリティ対策には、ファイアウォールやアクセス制御、暗号化などの技術的対策だけでなく、運用手順の整備や教育といった人的対策、組織的対策もある。情報セキュリティガバナンスは、これらの対策が組織の目的に沿って適切に実施されているかを経営層が監督し、必要に応じて改善を促す枠組みである。
近年ではサイバー攻撃の高度化やクラウドサービスの普及、リモートワークの拡大などにより、情報資産を取り巻く環境が大きく変化している。国際規格の「ISO/IEC 27014」(国内規格はJIS Q 27014)や経済産業省の「情報セキュリティガバナンス導入ガイダンス」などのガイドラインが整備されており、情報セキュリティを経営課題として位置づけ、経営層の関与のもとで継続的に見直すことが求められている。
(2026.6.26更新)