応用情報技術者試験【Applied IT Engineer examination】
応用情報技術者試験とは?

試験は「午前」と「午後」の2部構成で、形式がそれぞれ異なる。午前試験は四肢択一式80問・150分で、コンピュータ科学の基礎からネットワーク、データベース、セキュリティ、経営戦略、法務まで幅広い分野の知識が問われる。基本情報技術者試験より踏み込んだ内容が多く、最新の技術動向や高度な計算問題も含まれる。
午後試験は記述式で、実務に即した長文の業務シナリオを読み解きながら、設計方針の判断や問題点の分析を文章で答える形式をとる。情報セキュリティが必須問題となっており、残りはシステムアーキテクチャ、ネットワーク、データベース、プログラミング、プロジェクト管理、サービス管理、システム監査などの分野から4問を選択して解答する。知識の暗記だけでなく、状況に応じた論理的な判断力と記述力が求められる。
2025年まで試験は年2回(春期・秋期)、全国の会場で筆記形式により実施されていた。合格基準は午前・午後ともに60点以上(100点満点)で、両方の基準を満たす必要がある。合格率はおおむね20%台で推移しており、午後試験が対策の難所となる。2026年は11月と2月の2回、筆記ではなくCBT方式で開催されるが、2027年の試験制度改革でこの区分は廃止されることが発表されており、高度試験と合わせて新たに創設される三分野の試験に吸収される予定である。
合格者はスペシャリスト系の高度試験(ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリストなど)における午前Ⅰ試験が2年間免除される。このため、特定分野の上位資格を目指すエンジニアが前段階として受験するケースが多い。IT企業では昇格・昇給の要件や採用基準として参照されることがあり、技術面に留まらずプロジェクト管理や経営視点も含めた総合的な実力を示す資格として広く認知されている。