読み方 : がいけいかんし
外形監視【synthetic monitoring】
概要
外形監視とは、システムやサービスに対して外部からリクエストを送り、利用者と同じ視点で稼働状況を確認する監視手法。内部の状態ではなく、実際の利用可否を基準にサービスの健全性を判断する。

WebサイトやAPI、メールサーバなどに対して定期的にリクエストを送信し、応答の有無、応答時間、返却される内容などを検証する。監視対象の内部にエージェントを配置したりログやリソース使用率を直接参照したりせず、利用者が体験する結果そのものを測定対象とするため、内部監視では把握しにくい障害を検出できる。
例えば、サーバは稼働していても特定画面が表示されない場合や認証処理が失敗する場合、ロードバランサやネットワーク経路の問題により外部から到達できない場合などは、内部状態の異状が報告されなくても外形監視によって異常として検知される。
監視内容にはサーバからの応答内容(HTTPステータスコードなど)の確認や応答に特定の文字列が含まれるかどうかといった単純な検証のほか、ログインや購入処理など一連の操作をスクリプトで再現する方法もある。前者は「URL監視」あるいは「死活監視」、後者は「シナリオ監視」と呼ばれる。また、地理的に異なる複数拠点から実行することで地域依存の通信障害も把握できる。
監視は一定間隔で自動実行され、異常時には管理者に通知が送られる仕組みが用いられることが多い。外形監視のみでは原因の特定は難しいため、CPU使用率やアプリケーションログを確認する内部監視と併用される運用が一般的であり、クラウド環境の普及に伴いSaaS型の監視サービスも広く利用されている。