読み方 : かたあんぜんせい

型安全性【type safety】タイプセーフ

別名  :type safe/型安全

概要

型安全性とは、コンピュータプログラムが定義された型の規則を常に守り、不正な型操作による誤動作や実行時エラーを防ぐ性質のこと。特に、プログラミング言語の仕様やプログラム実行の仕組みによって保証される、そのような性質。
型安全性のイメージ画像

プログラミング言語では、整数、浮動小数点数、文字列、真偽値などのデータ型が定義されており、それぞれに許可された操作が決められている。型安全性とは、これらの型の仕様に反する代入や演算、参照が行われた場合に、言語処理系がそれを検出し実行を拒否または制御する仕組みが備わっている状態を指す。

例えば、数値型の変数に文字列をそのまま代入することや、メモリ上の無効な領域にアクセスしようとしたりする不適切な操作を、実行前あるいは実行時に検知して遮断する。これにより、データの破損やプログラム強制終了、攻撃に悪用される保安上の弱点(脆弱性)の発生といった重大な問題のリスクを大幅に軽減できる。

この性質は、コンパイル時など実行前に型検査を行う「静的型付け」言語でも、実行時に型を確認する「動的型付け」言語でも実現され得る。前者では、コンパイル段階で型不一致が検出されるため、実行前に多くの誤りを排除できる。後者では、実行時に型チェックが行われ、型に適合しない操作が発生した場合に例外やエラーとして処理される。

型安全な設計は、開発者にとって間違いに気づきやすい環境を提供する。プログラムが大規模化し、多くの人間が開発に関わるようになると、データの受け渡しにおける些細な勘違いが重大な不具合に繋がる。型安全の仕組みが備わっていれば、コンピュータが自動的に論理的な矛盾を指摘してくれるため、結果としてソフトウェアの信頼性保守性が向上する。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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