読み方 : ぶんでんばん

分電盤【distribution board】distribution panel

概要

分電盤とは、建物内に引き込まれた電気を各部屋や機器へ分配する装置。内部には主幹ブレーカーと分岐ブレーカーが収められ、過電流や短絡が起きた際には該当回路のみを遮断して事故を防ぐ。漏電遮断器を備えるものも多く、住宅やオフィス、工場など電気を利用する建物に設置されている。
分電盤のイメージ画像

電力会社や自家発電設備から送られた電気は、まず分電盤内の主幹ブレーカー(メインブレーカー)で全体の電流量を管理される。そこから枝分かれした分岐ブレーカーが、各部屋のコンセントなど個別の回路に電気を送る仕組みである。回路を分けることで、特定の回路に不具合が生じても他の回路への影響を抑えられる。

漏電遮断器は、電気配線や機器の絶縁が劣化し、本来流れるべきでない経路に電流が漏れ出した際にこれを検知し、瞬時に電気を遮断する装置である。感電や火災のリスクを下げる役割を持ち、主幹ブレーカーや分岐ブレーカーと共に分電盤を構成する主要な部品の一つとなっている。

分電盤は住宅であれば玄関や洗面所付近など、操作しやすい場所に設置されることが多い。盤面はカバーで覆われ、内部の各ブレーカーには接続先の部屋や機器の名称が記載されている。ブレーカーが落ちて電気が使えなくなった場合は、分電盤を開けて該当するブレーカーのスイッチを上げ直すことで復旧できる場合がある。

データセンターや機械室では、サーバネットワーク機器へ電力を確実に届けるため大型の分電盤が配置される。無停電電源装置UPS)や非常用発電機からの電力を回路ごとに管理し、特定の機器で生じたトラブルの影響を周囲に及ぼさないようにする。近年では太陽光発電や蓄電池からの電力を取り込む専用ブレーカーが追加されたり、電力使用量を通信機能で可視化できるHEMS対応の分電盤も登場している。

(2026.6.20更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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