読み方 : しゅつりょくしじし
出力指示子【output indicator】

チャットAIや画像生成AIのような生成AIに何かを尋ねたり依頼したりするとき、人はただ「内容」を求めるだけでなく、「どのような形で答えてほしいか」という期待を持っている。その期待をプロンプトの一部として記述したものが出力指示子である。
例えば、プロンプトの中で指示や文脈を与えたあと、末尾に「要約:」「答え:」といった語句を置いて応答を求めると、AIはその語句に続く形で応答を生成しようとする。このとき「要約:」などの語句が、特定の形式での応答を促す出力指示子として機能している。
プロンプトは一般に、指示、文脈、入力データ、出力指示子という四つの要素を記述すると良いとされる。指示はAIに何をさせるかを伝え、文脈はその背景情報を補う。入力データは処理対象の素材を与え、出力指示子は返答の形を定める。箇条書きで答えてほしいのか、三段落にまとめてほしいのか、特定の文体で書いてほしいのかを明示することで、AIの出力が意図した形に近づく。
実際の活用例として、感情分析のプロンプトに「感情:」と添えると、AIは「肯定」「否定」「中立」などの分類を端的に返す。また、「ジャーナリスト風に要約してください」という指示があれば、ニュース記事のような文体で文章を生成する。複数の出力指示子を箇条書きで重ねて記述することで、出力の形式を細かく制御することもできる。