読み方 : ひかりキャビネット

光キャビネット【Eキャビネット】Eキャビ

概要

光キャビネットとは、光ファイバー(FTTH)回線の開通工事の際に建物の外壁などに設置される、光ファイバーケーブルの接続、分配、保護を行う箱状の屋外設備のこと。
光キャビネットのイメージ画像

光キャビネットは、電柱や通信局舎から敷設された光ファイバーと、建物内の機器へつながる宅内ケーブルとを中継する位置に置かれる。内部には光ファイバーの接続部や配線を保護するトレイ、コネクタなどが収められている。

光ファイバーの芯線は繊細で、衝撃や塵埃、湿気によって劣化、断線しやすい。光キャビネットはこれらから接続部を守るための保護設備であり、通信処理そのものを行うわけではない。

外観は小型の箱型で、白ないし灰白色のプラスチック製または金属製のものが一般的である。戸建て住宅の外壁への設置では、ビス留めによる固定が標準的な工法で、直径4mm程度の穴を3か所ほど開ける必要がある。両面テープによる固定で対応できるケースもある。

マンションなどの集合住宅では、事業者網からの光ファイバーケーブルが棟内の配線盤(MDF)まですでに引き込まれていることが多く、外壁への光キャビネット設置を省略できる場合がある。光キャビネットが必要になるのは主に戸建て住宅や、棟内に光回線設備が整備されていない集合住宅である。

通信事業者の光アクセス網では、局舎から各家庭へ専用の光ファイバーケーブルを直接引く方式のほか、光信号を途中で分岐して複数の加入者で共有する方式も広く採用されている。道路脇や住宅地内に設置される大型のキャビネットはこの分岐点にあり、内部に光スプリッタなどを収容して複数の引込線を各戸へ分配する。保守や回線の切り替えもここで行われ、通信事業者が管理・運用するインフラ設備の一つに位置付けられる。

(2026.7.4更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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