読み方 : いちじょうほう
位置情報【location information】positional information
概要
位置情報とは、地球上のある地点を示すデータのこと。一般的には緯度と経度の組み合わせで表されるが、住所や建物名など、人が場所を認識できる形式の情報を指す場合もある。

「緯度」は赤道を基準とした南北方向の角度、「経度」はイギリスのグリニッジ天文台を基準とした東西方向の角度であり、この二つの値によって地球上の任意の地点を一意に特定できる。用途によってはこれに高度の情報が加わることもある。
位置情報を取得する方法はいくつかある。最も精度が高いのは、宇宙空間を周回する複数の人工衛星からの電波を受信して現在地を算出する「GPS」(Global Positioning System)を利用する方式で、屋外では数メートル程度の精度で測位できる。
衛星電波が届きにくい屋内や地下では、携帯電話基地局や無線LANアクセスポイントの情報を使っておおよその位置を推定する手法が補助的に用いられることがある。近年では複数の測位方式を組み合わせて、環境に応じた精度と応答速度を確保する仕組みが一般的になっている。
地図アプリでの現在地表示や経路案内、周辺施設の検索、配車サービス、配送状況のトラッキングなど、様々なサービスが位置情報を前提として成り立っている。また、写真の撮影場所の記録や、移動履歴の記録などにも利用されている。企業では営業車両の運行管理や物流の効率化、人流分析やマーケティングへの活用も進んでいる。
位置情報は時刻と組み合わせることで移動経路や滞在履歴として記録されるため、個人の生活圏や行動パターンを推測できる情報でもある。そのため、スマートフォンやWebブラウザでは、アプリやWebサイトごとに位置情報の利用を許可または拒否できる設定が設けられている。日本では個人情報保護法の枠組みの中で「個人関連情報」として一定の保護を受ける対象とされており、取得・保存は利用目的に応じた必要な範囲に限ることが求められている。
(2026.7.8更新)