読み方 : じんこうげんご
人工言語【artificial language】
人工言語とは?

人間のコミュニケーションに用いられる人工言語の代表例が「国際補助語」で、語彙や文法を単純化して習得しやすくする試みが行われてきた。機械に指示を与えるための言語では形式的な記述が重視され、曖昧さを排除し、厳密な規則に従って意味を定義することが求められる。同じ人工言語でも設計思想や利用場面が大きく異なる。
人工言語は設計段階で規則が明示されるため、文法の例外が少なく、語形変化や語順が統一される傾向がある。目的に応じて必要な表現だけを備えるように調整できるため、学習効率や処理効率の向上が図られる場合がある。一方、母語話者が存在せず、日常生活の中で自然に発展してきた慣用表現などを持たないため、口語表現や文化的背景に根ざしたニュアンスは乏しくなる傾向がある。
具体例としては、国際補助語として考案された「エスペラント」や「イド」、論理表現を重視した「ロジバン」などが挙げられる。架空世界の設定に基づいて創作された「芸術言語」もあり、文学作品や映像作品の中で独自の文化や社会を表現する手段として用いられることもある。
情報技術の分野ではプログラミング言語やマークアップ言語、データ記述言語も人工言語の一種である。これらは人間と計算機の間で意味を正確に共有するために厳密な構文と意味規則が定義されており、ソフトウェア開発やデータ交換の基盤として広く利用されている。