ロケータ【locator】
概要

最も身近な例は、インターネット上でWebページなどの所在を表す「URL」(Uniform Resource Locator)である。Webブラウザのアドレスバーに表示される「https://example.com/index.html」のような文字列がこれにあたる。これはプロトコルの種別、サーバのホスト名、ファイルのパスを組み合わせたもので、インターネット上の特定の資源の所在を一意に示す。
ロケータと混同されやすい概念に「ID」(identifier:識別子)がある。IDは資源を他と区別して識別するための固有の名前や番号のことで、必ずしも場所の情報を含まない。ロケータは場所への到達方法を示すもので、識別情報は含まない。両者は人間の氏名(ID)と住所(ロケータ)のような関係であり、引っ越しすれば名前は同じでも住所は変わる。
ロケータという概念はWebに限らず様々な分野で用いられる。例えば、データベースでは、テーブル内の特定の行を指し示す値を「行ロケータ」と呼ぶことがある。ソフトウェア開発では、プログラムが必要とする機能や部品を検索して取得する設計手法を「サービスロケータ」と呼ぶことがある。組み込みシステムやアセンブリ言語では、メモリアドレスそのものがロケータとして機能する。
(2026.6.6更新)