リーン【lean】
概要
リーンとは、痩せた、引き締まった、贅肉のない、乏しい、無駄がない、余裕がない、希薄な、などの意味を持つ英単語。ビジネスやITの分野では、無駄を排除し価値創出を最大化する考え方を表す。
リーン生産方式
業務における無駄を省くという意味での「リーン」の源流は日本の製造業、とりわけトヨタ自動車が確立した生産方式にあるとされる。必要なものを必要なときに必要な量だけ生産する仕組みや、在庫や手待ち時間などの無駄を削減する取り組みが特徴である。この思想は後に米国のビジネス戦略家によって「リーン生産方式」として体系化され、工程全体の流れを最適化し、顧客にとっての価値を基準に業務を見直す考え方として広まった。
リーンソフトウェア開発
IT分野では、この思想をソフトウェア開発に応用した「リーンソフトウェア開発」(LSD:Lean Software Development)が知られている。未完成の作業や過剰な機能、不必要な会議などを「無駄」と定義し、迅速に顧客へ価値を届けることが重視される。開発チームは、一度に大量の機能を詰め込むのではなく、最小限の機能でリリースを繰り返し、フィードバックを得ることで手戻りを最小限に抑える。
リーンスタートアップ
起業およびベンチャービジネスの分野では、「リーンスタートアップ」(lean startup)という方法論が広まっている。これは、市場の不確実性が高い中で、多額の資金や時間をかけて完璧な製品を作るのではなく、実用最小限の製品(MVP:Minimum Viable Product)を早期に投入し、顧客の反応を検証するプロセスである。検証によって得られたデータをもとに、製品の改善を続けるか、あるいは方向転換(ピボット)を行うかを判断する。
