リージョン【region】
概要
クラウドにおけるリージョン
クラウドサービスにおけるリージョンは、事業者のデータセンターが物理的に設置されている地理的な区分を指す。例えば、「東京リージョン」「米国東部リージョン」のように施設が所在する都市名や地域名で表され、利用者は自身のサービスやデータをどの地域の設備に配置するか選択できる。
リージョンは互いに数百km以上の十分な距離を保って配置されており、地震や洪水などの広域災害で設備が被災した場合でも、別のリージョンのデータセンターが機能を肩代わりすることでサービス全体が停止するのを防ぐことができる。また、利用者に近いリージョンを選択することで通信の遅延を抑えたり、特定の国の法律に従って域内でデータを保管するといった目的でも利用される。
光学ディスクなどのリージョン
DVDやBlu-ray Discなどの映像ソフト、家庭用ゲーム機のゲームソフトなどにおけるリージョンは、再生可能な地域を制限する仕組みを指す。媒体(ディスク)と再生機器にはそれぞれ「リージョンコード」と呼ばれる地域を表す識別符号が記録されており、両者のコードが一致しなければ内容を再生できない仕組みになっている。
コードは国単位ではなく、地理的なまとまりや映像の再生方式を考慮して世界をいくつかに分けたエリアごとに割り当てられている。例えば、DVDにおけるNTSC方式のリージョン1は米国とカナダ、2は日本とグリーンランド、PAL方式のリージョン2は西ヨーロッパ・中近東・南アフリカなどとなっている。Blu-ray Discでは世界をA・B・Cの3グループに分けている。
この制限は、主に映画会社やゲーム会社などの権利者が、国や地域ごとに異なる発売日や価格設定、ライセンス契約を保護するために導入された。Ultra HD Blu-rayのようにリージョン制限が原則として廃止されている方式もあるが、新規に発売されるDVDなどでは依然としてリージョンによる制限が有効となっている。なお、媒体側にも機器側にも、リージョン制限を設けない「リージョンフリー」を設定することもできる。
