リンクトオープンデータ【LOD】Linked Open Data

概要

リンクトオープンデータとは、Web上のデータを互いにリンクさせ、コンピュータが効率よく処理できるように公開されたデータ群のこと。誰でも自由に利用でき、再配布が可能なオープンデータの理想的な形態の一つとされる。
リンクトオープンデータのイメージ画像

オープンデータ」(open data)とは誰でも利用可能な形式、利用条件で公開されたデータ集合である。リンクトオープンデータはオープンなだけでなく、データHTTPを用いてWeb上でアクセス可能にした上で、他のデータと結び付けるリンク構造を持っている。

具体的な要件として、データの所在の表現としてWeb上の資源を一意に識別する「URL」(Uniform Resource Locator)を用い、データを主語・述語・目的語の三つ組で表現する「RDF」(Resource Description Framework)と呼ばれる形式で記述する。この原則は、Webの生みの親であるティム・バーナーズ=リー(Tim Berners-Lee)が提唱した「セマンティックWeb」の理念に基づいている。

これにより、異なる組織が公開した別々のデータであっても、意味的に関連するもの同士を機械的に繋ぎ合わせ、一つの巨大なデータベースのように扱うことが可能となる。一定のデータ形式で構造化されたデータは、特定のアプリケーションに依存せず、多様な目的に応じた柔軟な検索や分析を可能にする。

オープンデータがリンクトオープンデータの要件に準拠しているかを示す指標として「5つ星オープンデータ」(five stars of open data)という基準がある。データの利用しやすさを5段階の星の数で表すもので、最高ランクである5つ星は、データがオープンな形式で公開されているだけでなく、外部の関連データへのリンクが含まれている状態を指す。

リンクトオープンデータは図書館の目録、公的機関の統計、学術研究、検索エンジンの検索結果の精度向上など、幅広い分野で活用されている。データが提供主体ごとにばらばらに公開されているのではなく、相互に網の目のように繋ぐことで相互運用性再利用性を高め、Web全体を「データWeb」へと進化させる重要な基盤技術となっている。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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