リソース監視【resource monitoring】
概要

リソース監視では、CPU使用率やメインメモリの占有率、ストレージ装置の空き容量、ネットワークの通信量などの数値を、専用のソフトウェアによって一定間隔ごとに取得する。取得したデータは管理画面に表示されるほか、履歴として記録される。また、あらかじめ設定した閾値を利用率が超えた場合に、管理者へ通知を送る仕組みを用意することが多い。
リソース監視は、システムの安定運用を保ち、障害の予兆を早期に検知する目的で行われる。機器自体の電源の有無を確認する「死活監視」(alive monitoring)とは異なり、システムが稼働していても処理能力が限界に達して応答が遅くなる状態を防ぐために用いられる。例えば、メモリの消費量が増加し続けるサーバでは、増設などの対策を検討する材料となる。
リソース監視が重視される背景には、ITシステムの大規模化と仮想化技術の普及がある。一台の物理的な機器の内部に多数の仮想マシンやコンテナを構築する運用が増えたため、各要素への能力の分配状況を把握することが難しくなっている。また、クラウドサービスでは利用する資源の量に応じて課金される場合が多く、リソース監視で得られたデータは、無駄な資源の削減やコスト最適化を検討する際の根拠としても利用される。負荷に応じて自動的に契約規模を変更する仕組みの判断基準としても活用される。
継続して取得された監視データは、過去の利用状況の分析にも役立つ。利用率が低い状態が続く資源があれば、他の用途への割り当てや機器の統廃合を検討する材料となる。多数のシステムから収集した監視データを一元管理し、グラフ化や統計分析を行う運用管理ソフトウェアやサービスも利用されている。システム全体の資源利用状況を把握しながら、将来必要となる機器性能や設備規模を見積もる際の参考資料としても活用される。