リソースプール【resource pool】

概要

リソースプールとは、仮想化環境においてCPUメモリなどの計算資源をまとめて管理し、複数の仮想マシンやグループに対して効率的に割り当てるための管理単位。仮想化基盤では、物理サーバの資源を柔軟に配分する仕組みとして利用される。
リソースプールのイメージ画像

物理サーバの資源は有限であり、1台のホスト上で多数の仮想マシンが動作する環境では、特定の仮想マシンVM)が資源を占有してしまうと他の仮想マシンの動作に悪影響を及ぼす可能性がある。リソースプールはこうした問題を防ぐために設けられた仕組みであり、利用可能な資源の総量をあらかじめグループ単位で区切って管理することができる。

この仕組みはサーバ仮想化プラットフォームで広く利用されている。例えば、「VMware vSphere」では、仮想化ホストCPUメモリをまとめて管理し、複数の仮想マシンやアプリケーションに対して優先度や上限値を設定することができる。これにより、重要な業務システムに対しては十分な資源を確保し、開発環境やテスト環境には必要最小限の資源を割り当てるといった運用が可能となる。

リソースプールは階層構造で管理されることも多く、大きなプールの中にさらに小さなプールを作成して資源を分割することができる。この仕組みにより、企業のデータセンターでは部門単位やプロジェクト単位で資源管理を行うことが可能となり、仮想化基盤の運用効率や資源利用率の向上を図ることができる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。