リスクコントロール【risk control】
概要
リスクコントロールとは、組織や個人が直面するリスクの発生確率を下げたり、発生した際の損害を最小限に抑えたりするために講じる具体的な対策のこと。リスクそのものを制御し、負の影響を軽減する活動を指す。

リスクマネジメントにおいて、リスクの性質そのものを変化させる物理的・組織的な処置のことを指す。具体的には、リスクの発生源を断つ「リスク回避」、発生頻度を低下させる「リスク予防」、そして発生してしまった後の被害を食い止める「リスク低減」などが該当する。例えば、火災リスクに対して火気の使用を禁止することはリスク回避、スプリンクラーの設置はリスク低減にあたる。
リスクコントロールの過程では、まず対象となるリスクがどの程度の頻度で起こり、どの程度の規模の損害をもたらすかを分析する。その上で、コストと効果のバランスを考慮しながら最適な対策を選択する。単にすべてのリスクをゼロにしようとするのではなく、組織の目的達成のために許容できる範囲までリスクを抑え込むことが実務上の目標となる。
リスクマネジメントにおけるリスク対策としては、金銭的な補填を準備する「リスクファイナンス」もある。リスクコントロールが事象から受ける影響そのものをコントロールしようとする能動的な対策であるのに対し、リスクファイナンスは事象そのものは制御不能である前提で、金銭的な損害に備える受動的な対策と言える。