リジェクト【reject】
概要
リジェクトとは、「拒否(する)」「却下(する)」という意味の英単語。IT分野では、要求やデータ、通信などを受け入れずに拒否・却下することを意味することが多い。定められた条件や基準に適合しないため受理しないという意味で用いられる。対義語は受け入れを意味する「アクセプト」(accept)。

ソフトウェアや情報システムでは、入力データの受付拒否をリジェクトという。利用者が入力した内容に誤りがある場合や、定められた書式に従っていない場合、システムはそのデータを登録せずリジェクトする。数値欄への文字入力や桁数制限を超えた値などが該当し、入力チェックや妥当性検証の一環として処理される。
データ処理やバッチ処理では、処理対象のうち必要な条件を満たさないレコードを除外することをリジェクトという。除外されたデータは別ファイルへ出力されたりエラー情報として記録されたりする。この場合のリジェクトは必ずしも処理の失敗ではなく、品質管理のための選別を意味することもある。
ネットワーク通信では、接続要求や送信データをサーバ側が受け付けない動作をリジェクトという。認証に失敗した接続、通信規約に準拠しないデータ、不正なアクセス要求などが対象となる。応答を返さずに破棄する「ドロップ」(drop)とは異なり、リジェクトは拒否したことを送信元へ通知する動作を伴う場合が多い。電子メールでは、受信側サーバがスパム判定されたドメインからの送信や存在しないアドレス宛てのメールを拒否し、配信不能通知として送信者に返す。
業務システムやワークフローシステムでは、申請や依頼を承認せずに差し戻すことをリジェクトという。経費精算や購入申請などの内容に不備がある場合、承認者は申請を却下し修正後の再申請を求める。スマートフォンアプリの公式ストア申請でも同様に、ガイドライン違反やセキュリティ上の問題を理由に掲載を拒否することをリジェクトという。
(2026.6.8更新)