リアルタイム【real-time】
概要
リアルタイムとは、情報の取得や処理、伝達が遅延なく、ほぼ同時に行われる状態や性質のこと。現実の時間経過とほぼ同時にシステムが反応し、動作することを意味する。

IT分野において「リアルタイム」は、入力に対して結果が即座に反映されることを意味する場合が多い。例えば、株価配信やチャット、オンライン会議などでは、発生した情報が短時間で利用者に届くことが重要とされる。ただし、一般的な用法では「人が待たされていると感じない程度の遅れ」を含むこともあり、必ずしも完全な同時性を意味するわけではない。
制御工学や組み込みシステムの分野では、より厳密な意味で用いられる。機械の制御などでは、処理結果が決められた時間内に必ず返されることが求められ、あらかじめ設定された期限を守れるかどうかが重視される。このような特性を持つシステムは「リアルタイムシステム」と呼ばれ、工場の制御装置や車載システム、医療機器などで利用されている。
制御システムにおけるリアルタイム性は、許容される遅延の程度によって使い分けられる。最も厳格なものは「ハードリアルタイム」と呼ばれ、指定された時間内に処理が完了しないと処理の価値がゼロになったり、重大な事故につながるようなものを指す。航空機の制御や自動車の衝突回避機能、生命維持装置などが該当する。対して、金融機関の現金自動預け払い機(ATM)や自動販売機の制御は、多少の遅延が発生しても仕組み自体が破綻するわけではないため、「ソフトリアルタイム」と呼ばれる。