読み方 : ラダーず
ラダー図【ladder diagram】ラダーロジック/ラダープログラム
ラダー図とは?
主にシーケンス制御で用いられる図形式のプログラム表現。電気回路図に似た構造で処理の条件と動作を記述する方法で、主にPLC(プログラマブルロジックコントローラ)のプログラミングに用いられる。

「ラダー図」という名称は、その外観に由来する。図の構造は、左右に引かれた2本の縦線(電源ラインを模した母線)の間に、横方向の回路が段状に並ぶ形をしており、はしご(ladder)に似た見た目になることからこの名がついた。各段を「ラング」(rung)と呼び、一つのラングが一つの制御ロジックの単位を表す。
ラダー図の原型は、リレー回路の配線図である。かつての工場設備では、「リレー」(relay)と呼ばれる電気部品を組み合わせた制御盤が広く使われており、その回路図をそのままソフトウェアで表現できるようにしたのがラダー図である。リレー制御に慣れた技術者にとっては直感的に理解しやすい表記となっている。
ラダー図の基本要素は、「接点」と「コイル」である。接点はスイッチやセンサーの信号を表し、条件が成立しているかどうかを示す。コイルはモーターやランプなどの出力機器に対応しており、接点の条件がすべて満たされたときにコイルが動作(通電)する仕組みになっている。この論理は電気回路の直列・並列接続と対応しており、AND条件は直列、OR条件は並列の接続で表現される。
ラダー図は国際電気標準会議(IEC)によって「IEC 61131-3」として標準化されている。同規格には他にも「機能ブロック図」(FBD:Function Block Diagram)や「構造化テキスト」(ST:Structured Text)などの言語が含まれるが、ラダー図は製造業の現場でPLCのプログラミング言語として特に広く普及している。日本をはじめ多くの国の産業用機器で採用されており、設備の自動化を支える技術として工場や生産ラインで日常的に使われている。