読み方 : ユーザーていぎかんすう

ユーザー定義関数【UDF】User-Defined Function

概要

ユーザー定義関数とは、プログラムを作成する利用者自身が目的に応じて定義する関数である。既存の標準機能だけでは対応しにくい処理をまとめ、繰り返し再利用できるようにするための仕組みで、様々なプログラミング環境やデータ処理環境に用意されている。
ユーザー定義関数のイメージ画像

プログラムにおける関数とは、特定の処理を一つのまとまりとして定義し、必要なときに呼び出して利用できるようにする仕組みである。関数には入力として値を受け取り、処理を行った結果を返すという基本的な構造がある。同じ処理を何度も記述する代わりに関数としてまとめることで、プログラム可読性保守性を高めることができる。

こうした関数のうち、言語やシステムにあらかじめ用意されているものを「標準関数」または「組み込み関数」と呼ぶのに対し、開発者が自らの必要に応じて作成するものを「ユーザー定義関数」と呼ぶ。多くのプログラミング言語で自作の関数を定義して呼び出すための仕様が用意されている。

例えば、Pythonではdef文を用いて関数を定義でき、数値計算やデータ処理の手順を関数としてまとめることができる。JavaScriptでは、function文やアロー演算子で関数を定義することができ、Webページ上のイベント処理やデータ操作などを再利用可能な形で記述することができるようになっている。

ユーザー定義関数という概念はプログラミング言語だけでなく、データベース表計算ソフトなどでも利用される。例えば、Microsoft Excelでは既存の関数に加えて独自の関数を定義してセルに書き入れることができ、複雑な計算や業務処理を自動化することができる。リレーショナルデータベース管理システムRDBMS)では、SQL文の一部として呼び出す関数を独自に定義することができ、複雑な条件を簡潔に記述することができる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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