モダンスタンバイ【Modern Standby】

モダンスタンバイとは?

Windowsの省電力待機モードの一つで、画面を消したまま通信やアプリの更新を続けられるもの。Windows 8以降で利用できるモードで、従来のスリープとは異なりスマートフォンに近い使い勝手をパソコンで実現する。
モダンスタンバイのイメージ画像

ノートパソコンなどにおける従来のスリープモードでは、待機中にネットワーク接続が切断されるため、メールの受信や通知の取得は復帰後まで行われなかった。モダンスタンバイでは画面が消えている間もWi-Fiチップなど一部のハードウェアを低消費電力で動かし続け、通信と情報の更新を維持する。ふたを開けた瞬間に画面が点灯し、ほぼ待ち時間なく作業を再開できるのも、この仕組みによるものである。

バックグラウンドでの動作は常に全力で行われるわけではなく、必要なときだけ短時間処理を実行し、それ以外は活動を極力抑えるという細かい制御を繰り返している。しまい込んでいる間の消費電力を抑えつつ、取り出したときには最新の状態が整っている状態を実現している。通信を維持するモードと停止するモードが状況に応じて切り替わる機種もある。

この機能を利用するには、プロセッサやネットワークインターフェースといったハードウェアと、オペレーティングシステム(OS)側の電力管理の両方が対応している必要がある。対応機種では「スリープ」を選ぶだけで自動的にこのモードへ移行するため、利用者が特別な設定をする必要はない。薄型ノートパソコンARMプロセッサ搭載機種(ARM版Windows)を中心に採用が広がっている。

一方、常時一部の機能が動作するため、完全なシャットダウン休止状態と比べてバッテリーの消耗が速くなる場合がある。Wi-Fi環境のない場所や長期間使用しないことがあらかじめ変わっている状況では、シャットダウン休止状態の方が適していると言える。また、対応していない周辺機器やドライバとの組み合わせでは、動作が安定しないケースもある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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