ポジショニング【positioning】
概要
ポジショニングとは、自社や製品、個人などの立ち位置を市場や組織の中で明確化すること。競合や環境との関係性を整理して相対的な位置づけを定める考え方を指す。主にマーケティングや経営戦略の分野で用いられる用語である。

マーケティングにおけるポジショニングは、特定の顧客層に対してどのような価値を提供する存在として認識されたいかを定義する活動である。価格帯、品質、機能、ブランドイメージなど複数の軸を設定し、競合製品との差異を明確にすることで、市場内での独自の立場を築くことを目的とする。市場を細分化する「セグメンテーション」や、狙う顧客層を定める「ターゲティング」と密接に関連し、三者は一連の戦略プロセスとして扱われることが多い。
経営戦略の分野では、企業全体の事業領域や競争優位の源泉を明確にすることをポジショニングと呼ぶ。例えば、コスト優位を目指すのか、差別化を図るのかといった基本戦略の選択は、自社の位置取りを規定する要素である。また、組織内においても、各部門や個人がどの役割を担うのかを整理する意味で用いられることがある。個人の場合、組織内での専門性や希少性を確立することで、替えの利かない人材としての価値を高める戦略を意味する場合もある。
スポーツの分野では、試合中に選手が自身の役割を果たすために取る物理的な配置を指す。サッカーやバスケットボールなどでは、ボールや味方、相手選手の動きを予測し、攻撃や守備に最適な場所へ移動し続けることが求められる。これは単なる場所取りではなく、チーム全体の戦術を遂行するための動的な空間制御であり、個々の選手の判断力がチームの勝敗を大きく左右する。
関連用語
資格試験などの「ポジショニング」の出題履歴
▼ ITパスポート試験
【令7 問35】 マーケティング戦略の策定プロセスのうち,自社製品の差別化ポイントを明確化するものはどれか。
【平30秋 問2】 マーケティング戦略の策定において、自社製品と競合他社製品を比較する際に、差別化するポイントを明確にすることを表す用語として、適切なものはどれか。
【平28秋 問20】 A社は競合する他社とのポジショニングの分析を行った。3社の中でA社が最高の評価を得るには、A社のブランドの評価項目は、最低何ポイントが必要か。
【平24秋 問19】 企業を、市場における競争上の地位によって、リーダ、チャレンジヤ、フォロワ、ニッチャに分類したとき、チャレンジャの戦略の特徴として、最も適切なものはどれか。
【平22秋 問7】 業界内の企業の地位は、リーダ、チャレンジャ、フォロワ、ニッチャの四つに分類できる。フォロワのとる競争戦略として、最も適切なものはどれか。