ポジショニングマップ【positioning map】perceptual map
概要
ポジショニングマップとは、市場における製品やサービスの位置関係を、複数の評価軸を用いて視覚的に示した図。競合との差別化ポイントや未開拓の市場領域を把握するために使われる。

価格や品質、機能、ブランドイメージなど、比較対象となる要素を軸として設定し、二次元平面上に各製品やサービスを配置する。例えば、横軸に価格、縦軸に品質を設定すると、高価格・高品質や低価格・低品質といった領域ごとに分布が可視化される。配置は客観的なデータや市場調査、顧客の評価などに基づいて行われ、競合製品との相対的な位置関係が明らかになる。
また、プロットされた製品群を俯瞰することで、競合が密集している領域と、製品がほとんど存在しない空白領域が視覚的に把握できる。空白領域は競合の少ない市場機会として検討対象になる場合があるが、そもそも需要が存在しなかったり、原理的に実現不可能(高品質・低価格など)ために空白になっている可能性もあるため、追加的な市場調査と合わせて判断することが一般的である。
ポジショニングマップはSTP分析(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)のポジショニング段階で使われることが多い。ターゲット顧客を定めた後、その顧客層に対して自社製品をどう位置づけるかを検討する際に、競合との関係を整理する手段として使われる。2軸のマップに収まらない多次元的な比較を行う場合は、複数のマップを組み合わせたり、レーダーチャートなど別の可視化手法を併用したりすることもある。