プロバイダメール
プロバイダメールとは?
インターネット接続サービス事業者(ISP)が契約者に付与する電子メールアドレスおよび送受信サービスの総称。接続回線の契約と同時にアドレスが発行される形が一般的で、利用料は月額の接続料金に含まれていることが多い。

メールの送受信はプロバイダが管理するメールサーバを介して行われる。利用者はOutlookやThunderbirdといったメールソフトに、事業者から指定されたSMTPやPOP3、IMAPなどのサーバ情報を設定して使用する。スマートフォンのメールアプリから利用することも可能で、ブラウザ上で操作できるWebメール機能を提供する事業者も多い。
プロバイダメールのメールアドレスには事業者のドメイン名が含まれており、「@」の手前が契約者の識別名となる。契約時に本人確認が行われるため、送信元としての信頼性が一定程度確保されている。また、迷惑メールのフィルタリングやウイルスチェックがサーバ側で提供されるほか、設定に困った際は電話やチャットで事業者に問い合わせできる点も、IT操作に不慣れな利用者には安心材料となる。
一方、回線契約とアドレスが紐付いているという制約がある。引越しやサービスの乗り換えでプロバイダを解約すると、長年使用してきたアドレスは原則として消滅する。登録済みの各種サービスや知人への変更通知など、対応に相当の手間がかかることになる。有料でアドレスのみを継続利用できるプランを用意する事業者も存在するが、あくまで回線契約に付帯するサービスである。
インターネット普及の初期には個人がプライベートで用いるメールアドレスの多くがプロバイダメールのアドレスだったが、GmailやYahoo!メールなど回線環境を問わず使えるフリーメールの普及により、プロバイダメールを主な連絡手段として使う人は減少傾向にある。それでも、公的手続きやビジネス上の連絡先として、あるいは同じプロバイダを長年利用し続ける層の連絡基盤として、現在も一定の利用者を持つサービスである。