プロッタ【plotter】XYプロッタ/ペンプロッタ
概要

1950年代に登場した機器で、当時のプリンタは決まった大きさの文字しか印刷することができず、プロッタが図形を印刷できる唯一の装置だった。当初は固定されたレールの上をペン先が左右に移動し、ローラーによって前後に繰り出される紙面の上に図形を描画する方式だった。後に、紙面を固定してレール部分を前後に動かして描画する方式が一般的となった。
建築物や機械などの設計のためにCADなどで製図した図面を出力するのが主な用途で、通常の書類よりも大判の用紙に対応した製品も多かった。原理上、線を引く動作しかできないため、線を組み合わせた図形しか印刷できず、面の塗りつぶしやグラデーション、自然画の印刷などができないという制約がある。
初期の製品は黒色のペンで黒い線を引くのみだったが、複数色のペンを切り替えてカラー印刷できる製品も作られ、デザインされたカードの印刷などの用途にも用いられた。ペンの代わりに印字ヘッドを備え、プリンタと同じようにインクジェット方式や感熱式、レーザー方式で印刷する製品もあり、「ペンレスプロッタ」と総称される。
1980年代頃からプリンタの性能が飛躍的に向上し、文字だけでなく任意の図表や画像を高精度に印刷できるようになったため、印刷装置としてのプロッタは大判用紙に対応した業務用のインクジェットプリンタやレーザープリンタに取って代わられた。ペン先の代わりにカッターを装着し、複雑な形状を正確に裁断する「カッティングプロッタ」は今も見ることができる。