プラガブルデータベース【PDB】Pluggable Database

概要

プラガブルデータベースとはOracle Databaseコンテナデータベースの中に構築される、自立したデータベース単位。実際に運用されるデータベース本体である。
プラガブルデータベースのイメージ画像

独自の利用者アカウントやテーブル、インデックス、ビューストアドプロシージャなどを保持し、利用者やアプリケーションからは通常のデータベースとほぼ同様に扱える。他のPDBのデータとは論理的に分離される。

物理的には自身専用のデータファイルを持つ一方、制御ファイルREDOログUNDOといった基盤部分はCDBと共有する。OracleソフトウェアやメモリなどのシステムリソースCDB側で一元的に管理されるため、複数のデータベースを個別に起動していた従来の構成と比べ、サーバのリソースを効率よく活用できる。

運用管理の面でも利点がある。パッチ適用アップグレードバックアップといった作業をCDBのレベルで一括して実施できるため、管理者の負担が軽減される。CPUメモリの使用量をPDB単位で制御し、複数のデータベースが互いに影響しにくいよう調整する機能も備える。

「プラガブル」(pluggable)の名が示す通り、個々のPDBはCDBに対して容易に着脱できる。オンプレミス環境から切り離してクラウド上の別のCDBへ接続し直してクラウド移行したり、開発・検証用の複製を短時間で作成することができる。システム全体を停止せずに特定のPDBだけを任意の時点の状態に戻す個別リストアも行える。

CDBとPDBによるマルチテナント構成はOracle Database 12cで導入され、Oracle Database 21c以降は原則としてすべてのデータベース環境がこの構成で構築される。クラウド上でアプリケーションを提供するSaaSでは、顧客ごとに独立したPDBを割り当て、データの分離とマルチテナント管理を両立させる構成も広く採用されている。

(2026.7.15更新)
 
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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