プライベートサブネット【private subnet】

プライベートサブネットとは?

クラウド環境などの仮想ネットワークにおいて、インターネットから直接アクセスできないよう隔離された部分ネットワークのこと。外部に公開する必要のない機器を安全に配置するために用いられる区画を指す。
プライベートサブネットのイメージ画像

サブネットとは、大きなネットワークを分割した単位である。クラウドサービスでは、インターネットへの通信経路を持つ「パブリックサブネット」と、持たない「プライベートサブネット」を使い分けて設計する。プライベートサブネットにはインターネットゲートウェイが接続されておらず、外部から直接到達する経路が存在しない。内部の機器にはグローバルIPアドレスが割り当てられず、ネットワーク内でのみ有効なプライベートIPアドレスで識別される。

この領域には、顧客情報を扱うデータベースサーバや、バックエンド処理を担当するアプリケーション、業務で利用する内部システム、管理用システムなどが配置される。これらは外部に公開する必要がなく、むしろインターネットに直接さらすことでサイバー攻撃情報漏洩のリスクを招く。プライベートサブネットに置くことで、外部からの侵入経路をあらかじめ断った状態で運用できる。

内部の機器であっても、ソフトウェアのアップデートを取得する際など、サーバ側からインターネットへ接続しなければならない場合がある。その場合は「NATゲートウェイ」を経由させることで、内部から外部への一方向の通信のみを許可できる。外部からプライベートサブネットへの自発的な接続は遮断したまま、内側からの必要な通信だけを通す構成である。

実際のシステムでは、パブリックサブネットとプライベートサブネットを組み合わせた多層構造が一般的である。外部からのリクエストパブリックサブネットWebサーバが受け取り、その処理に必要なデータをプライベートサブネット内のデータベースへ問い合わせるといった使い分けが行われる。クライアントが直接アクセスできるのはWebサーバだけで、データベースサーバへはWebサーバ上のプログラムから問い合わせを送ることで、利用者側から隔離することができる。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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