読み方 : ブロックかいんすう

ブロック化因数【blocking factor】

概要

ブロック化因数とは、磁気テープなどの記録メディアで、一つの物理ブロックに含まれる論理レコードの個数。複数の論理レコードをまとめて一つのブロックに書き込む際の設定値の一つで、記録密度や転送効率に影響する。
ブロック化因数のイメージ画像

磁気テープデータを記録する場合、1件ずつ個別に書き込むと、レコードレコードの間に「IBG」(Inter-Block Gap)と呼ばれる無記録の空白領域が生じる。IBGはテープの物理的な仕組み上、読み書きのたびに必ず発生するものであり、レコード数が多いほど空白領域がテープ全体に占める割合が大きくなる。これはテープの記録容量を無駄に消費するだけでなく、読み取り時に停止と加速を繰り返す回数が増えることで処理速度の低下にもつながる。

この問題を緩和するために、複数の論理レコードをまとめて一つのブロックとして書き込む「ブロック化」という手法が用いられる。例えば、ブロック化因数が10であれば、10件の論理レコードを1ブロックにまとめて記録する。これによりIBGの発生回数が10分の1に減り、テープの有効利用率と読み取り効率が向上する。

ブロック化因数の値を大きくするほど、IBGによる無駄な領域は減少し、転送効率も高まる。ただし、1ブロックを読み込む際にはブロック全体をメモリに展開する必要があるため、ブロック化因数が大きすぎると一時的に必要なメモリ容量も増大する。ブロック化因数はデータを書き込む際に決定され、読み取り時には書き込み時と同じ値を設定しなければデータを正しく解釈できない。

資格試験などの「ブロック化因数」の出題履歴

▼ 基本情報技術者試験
平21修6 問14】 レコード長が1,000バイト,レコード件数が2,000件のファイルをデータ記録密度250バイト/ミリメートル,ブロック間隔20ミリメートルの磁気テープに書き込む。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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