ブレッドボード【bread board】
ブレッドボードとは?
電子回路を試作・実験するための小型の電子基板。はんだ付けを行わずに部品を差し込むだけで回路を組み立てられる道具で、主に電子工作の入門や回路設計の検証に用いられる。

ブレッドボードの表面には、規則正しく並んだ小さな穴(ホール)が開いており、抵抗やコンデンサ、ICチップといった電子部品のリード線をこれらの穴に差し込むことで回路を構成する。穴の内部には金属製のバネ状クリップが内蔵されており、差し込まれた部品を電気的に接続する仕組みになっている。部品は手で引き抜くだけで取り外せるため、配線の変更や部品の交換を何度でも自由に行える。
内部の配線構造は一定のルールに基づいている。ボード中央部では、横方向に5穴ずつが一列につながっており、この1列が1つの接続点として機能する。一方、ボードの上下両端には縦方向に貫通した長い列があり、電源電圧やグラウンド(GND)を各部に分配しやすい設計となっている。
サイズはさまざまで、小規模な実験向けのミニタイプから、複数のICを搭載できる大型のものまで展開されている。複数のボードを横に連結して使用することも可能であり、規模に応じて柔軟に拡張できる。ArduinoやRaspberry Piといったマイコンボードとの組み合わせで使われることも多く、LEDの点灯やセンサーの接続など、プログラムと電子回路を連動させた実験の場でも活用される。
はんだ付けが不要である分、回路の完成度や耐久性は永続的な基板には及ばない。表面実装部品はそのままでは装着できず、変換基板を介する必要がある。接触不良が起きやすく、高周波回路や大電流を扱う用途には向かないという制約もある。あくまで設計の検証や学習を目的とした、試作段階での使用に適した基板である。