フレーミングエラー【framing error】
概要

シリアル通信では、一本の信号線を使ってデータを一ビットずつ連続して送受信する。受信側が個々のデータの区切りを正確に切り出すために、データの始まりを示す「スタートビット」と、終わりを示す「ストップビット」という特別な信号がデータの前後に追加される。受信側はスタートビットを検知するとデータのカウントを開始し、決められたビット数を受信した後、所定の位置にストップビットが正しく配置されているかを確認する。
このとき、期待される位置にストップビットが存在しない状態をフレーミングエラーと呼ぶ。送信側と受信側の変調速度(ボーレート)の設定が一致していないと、互いのカウントの進み方にズレが生じ、ビットを読み取るタイミングが次第にずれていくことで、ストップビットの位置を見失う。通信経路に混入した電気的なノイズによって信号の波形が歪み、ストップビットを正常に検知できなくなる場合もある。
フレーミングエラーが発生すると、受信側はそれまでに受け取ったデータの区切りが信頼できないと判断し、そのデータを破棄する。多くの通信システムでは、エラーを検知した際に送信側へデータの再送を要求するか、上位プロトコルの処理プログラムにエラーを通知して処理を委ねる仕組みが組み込まれている。送受信双方が独自のクロックで非同期に通信を行う「調歩同期式」(非同期シリアル通信)において特によく見られる現象である。
(2026.6.19更新)