フルセグ 【full segment broadcasting】 フルセグメント放送
概要
フルセグ(full segment broadcasting)とは、地上デジタル放送の一つのチャンネルの放送波のうち、家庭などの固定テレビ受信機向けの高画質放送のこと。携帯機器向けの「ワンセグ」と同じ放送波を共有して同時送信されている。日本の地上デジタル放送方式(ISDB-T)では、1つの周波数チャンネルが13の「セグメント」に分割されており、これをいくつか束ねて映像やデータ、音声などを送信する。セグメントのうち1つは移動体用の「ワンセグ」放送向けに予約されているが、残りの12セグメントを用いて固定受像機向けのフルセグ放送が行われる。
12セグメントすべてを使ってハイビジョン画質の放送(HDTV)を行なうか、4セグメントずつに分割して最大3つの異なる内容を標準画質(SDTV)で流すことができる。どちらを行なうかは放送局によって異なり、また、時間帯などによって切り替わることもある。
マルチ編成の場合は最大3つの番組を同時に流すことができるため、同じ曜日の同時刻に複数のレギュラー番組を放送したり、スポーツ中継の延長をサブチャンネルで続行し、メインチャンネルで時間通り後続の番組を開始するといった使い方が行われている。
(2024.6.21更新)