フリーフロート【free float】自由余裕時間

フリーフロートとは?

プロジェクトのスケジュール管理において、ある作業がどのくらい遅れても直後の作業の最早開始日に影響を与えないかを示す余裕時間。プロジェクト全体の納期への余裕を示す「トータルフロート」(total float)と異なり、作業間の連携に限定した指標である。
フリーフロートのイメージ画像

算出方法は、後続作業の最早開始日から当該作業の最早完了日を引いた差として求められる。例えば、ある作業の最早完了日が5日目で、後続作業の最早開始日が8日目であれば、フリーフロートは3日間となる。この3日間の範囲内で作業が遅れても、後続の担当者は当初の予定通りに着手できる。値がゼロの場合、わずかな遅れでも直後の作業の開始に影響が及ぶ。

トータルフロートとの違いは、他の作業と共有されない点である。トータルフロートは同じ経路上の作業群が共有するため、一つの作業で使い切ると後続のフロートが消滅する。フリーフロートはその作業だけが単独で使える余裕であり、消費しても後続作業のスケジュールには直接影響しない。同じ作業において、フリーフロートは常にトータルフロート以下の値となる。

この性質から、フリーフロートは現場レベルでの判断材料として機能する。後続作業への波及を気にせず調整できる余地を示すため、突発的なトラブルが生じた際に後続チームへの影響を即座に判断できる。トータルフロートプロジェクト全体のリスク構造を把握し、フリーフロートで作業単位の調整余地を確認するという使い分けが一般的である。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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