ファクトチェック【fact check】
ファクトチェックとは?
ニュース記事やSNS投稿、政治家の発言などに含まれる情報の正確性を、客観的な証拠に基づいて検証する活動。虚偽情報や誤情報の拡散を防ぐ手段として、ジャーナリストや専門機関、一般市民などが行っている。

検証作業では、まず対象となる記述や発言を特定したうえで、政府の公式発表、統計資料、学術論文、専門家への取材といった一次情報と照合する。発言の一部を切り取っていないか、古い情報を現在の出来事として扱っていないかも確認対象となる。画像や動画については、撮影日時や場所の分析、加工の有無の解析なども行われる。
検証結果は「正確」「不正確」「一部誤り」「根拠不十分」「ミスリード」などに分類されることが多い。分類の方法や判断基準は実施団体によって異なり、統計や数値を扱う場合は集計方法の違いによって解釈が変わることもあるため、単純に真偽を二分できない場合もある。
インターネットとSNSの普及により情報の拡散速度が上がったことで、ファクトチェックの重要性が高まった。2010年代以降、選挙や公衆衛生に関わる誤情報が世界各地で社会問題となり、各国で専門機関や報道機関内の専門部署が整備されるようになった。
検索エンジンやSNS事業者が民間のファクトチェック団体と連携し、誤りと判断された投稿に警告表示を付けたり拡散を抑制したりする仕組みも導入されている。生成AIの普及により実在しない画像や音声が容易に作成できるようになったことで、検証対象はさらに広がっており、音声の特徴分析やメタデータ解析といった技術的手法も活用されている。
利用者側にも、情報源を確認する習慣や複数の媒体を比較する姿勢が求められる。見出しだけで内容を判断しないこと、引用元が明示されているか確認することは、誤情報を避ける基本とされる。SNSでは文脈が失われたまま情報が拡散される例も多く、発信日時や元記事を確認することが重要になる。