読み方 : ビットしんど
ビット深度【bit depth】

画像では、1ピクセルの色や明るさを何段階で表すかがビット深度で決まる。「色深度」(color depth)とも呼ばれる。1ビットなら白と黒の2値、8ビットなら256段階のグレースケールまたは256色のインデックスカラーを表現できる。フルカラー画像ではRGB方式の赤・緑・青の各成分にそれぞれビット深度を割り当てる方式が一般的で、各色8ビットの合計24ビットならば約1677万色を表現できる。
映像分野でも色深度をビット深度という。画像と同じく各色8ビットが一般的だが、高画質映像の制作では10ビット(一画素30ビット)や12ビット(同36ビット)が用いられることもある。明暗の変化を細かく記録できるため、広いダイナミックレンジを扱うHDR映像や、色補正を伴うポストプロダクションで必要とされる。
音声の場合は、波形を一定間隔でサンプリングする際、各時点の音波の振幅をどれだけ細かく記録するかをビット深度で示す。「量子化ビット数」(quantization bit rate)とも呼ばれる。音楽CD(CD-DA)規格では16ビットを採用しており、65,536段階で振幅の変化を記録する。ビット深度が不足すると量子化誤差が生じ、雑音や歪みの原因になる。
ビット深度を上げると表現の精度は向上するが、データ量もそれに応じて増大する。8ビットから16ビットへ変更すれば、単純計算でファイルサイズは2倍になる。このためコンテンツ制作や配信の現場では、品質と容量、処理負荷のバランスを考慮して適切な値が選択される。閲覧・配信用には比較的小さいビット深度、編集・保存用には高いビット深度が選ばれることが多い。