ハイレゾオーディオ 【high resolution audio】 ハイレゾ音源
概要
ハイレゾオーディオ(high resolution audio)とは、CD(コンパクトディスク)の規格を上回る音質の音声データや、その録音・再生機器のこと。音声データは「ハイレゾ音源」と呼ばれることもある。CDのオーディオ規格(CD-DA)では、音声をサンプリング周波数44.1kHz、量子化ビット数16ビットで記録すると定められており、これは、音圧を毎秒44,100回計測し、65,536段階の数値として表現することに相当する。
ハイレゾオーディオはこのいずれかあるいは両方がより高い状態で音声を記録・再生できるようにしたもので、サンプリング周波数が高い場合はCDよりも高い音が記録・再生でき、量子化ビット数が高い場合はより繊細な音の違いを表現することができる。実際の製品では96kHz、24ビットといった仕様のものが多い。
業界団体のJEITAによる定義では、DAT(Digital Audio Tape)相当のサンプリング周波数48kHzについては除外され、これを超える周波数が求められる。また、日本オーディオ協会の定義では、これらの条件に加えて可逆圧縮形式(リニアPCM/FLAC/Apple Lossless等)またはDSD(Direct Stream Digital)形式による記録、マイクやアンプなど信号を扱う機器の特性についての規定が含まれる。
(2020.5.29更新)