ハイパー【hyper】
概要

似た接頭辞に “super-” があり、「~を超える」「より優れた」など、意味も似ている。一般に、“hyper-” は “super-” よりも程度が極まっている場合や、“super-” よりも上位、上級である場合に用いられることが多い。
また、“super-” にはあまり見られない用法として、“hyper-” は「過剰な」「過度の」「~過ぎる」という意味で用いられる場合もある。日本語に訳す場合は “super-” も “hyper-” も「超~」とすることが多い。
IT分野で最も広く知られる例が「ハイパーテキスト」(hypertext)である。これは文書中に他の文書や情報への参照を埋め込み、利用者が関連情報へ自由に移動できる仕組みを指す。単に文字が順番に並んだ従来の文書とは異なり、複数の文書を相互に結びつけ、目的に応じて行き来できる。
現在のWebページの多くはこの仕組みを基盤として構成されており、WebブラウザとWebサーバの間でこれらのデータをやり取りするための通信規格「HTTP」(Hypertext Transfer Protocol)の名称の一部ともなっている。ハイパーテキストを拡張した概念として「ハイパーメディア」(hypermedia)があり、文字だけでなく画像や音声、動画なども相互に関連付けて扱うことができる情報システムを指す。
仮想化技術の分野では「ハイパーバイザ」(hypervisor)が知られている。一台の物理コンピュータ上で複数の仮想マシンを動作させるためのソフトウェアであり、各仮想マシンに独立したコンピュータ環境を提供する。オペレーティングシステム(OS)のことを「スーパーバイザ」(supervisor)と呼ぶことがあり、これよりも上位の階層でハードウェアを直接制御することからこの名が付いている。
近年では、巨大IT事業者のクラウド基盤の規模を意味する「ハイパースケール」(hyperscale)や巨大クラウド事業者そのものを指す「ハイパースケーラー」(hyperscaler)、機械学習システムの挙動や構造を規定するパラメータである「ハイパーパラメータ」(hyperparameter)などの新しい用語が普及している。