ハイパースケーラー【hyperscaler】

概要

ハイパースケーラーとは、世界規模で大規模なデータセンターを運営し、膨大な計算資源やデータ保管容量を提供する巨大なクラウドサービス事業者のこと。米アマゾンドットコム(Amazon.com)社、米マイクロソフト(Microsoft)社、米グーグル(Google)社などが該当する。
ハイパースケーラーのイメージ画像

世界各地に分散したデータセンター群で何百万台ものサーバ群を運用する事業者を表す用語である。単に規模が大きいだけでなく、大量の機器やソフトウェアを効率的に統合・運用する人員と技術力を保有し、顧客のニーズに合わせて様々な種類のクラウドサービスを提供している。

仮想化技術コンテナ技術、自動化された運用管理基盤を活用し、利用者の要求に応じてサーバ資源を動的に割り当てる仕組みを構築している。企業や個人は自ら大規模設備を保有せずとも、高性能で可用性の高いITインフラを、使用規模に応じたコストで利用できる。

代表的な事業者としては、グローバルなクラウド大手三社に数えられるAmazon.com社(Amazon Web Services)、Microsoft社(Microsoft Azure)、Google社(Google Cloud Platform)が挙げられる。これに加えて、準大手の米IBM社(IBM Cloud)や米Oracle社(Oracle Cloud)、特定のネットサービス大手である米Meta Platforms社や米X社、米Cloudflare社、特定地域で巨大なシェアを持つ中国Alibaba社(Alibaba Cloud)などを含める場合もある。

近年では、自社のデータセンターの運営を更に効率化するため、独自設計のサーバネットワーク機器、専用の半導体チップなどを開発する事業者も存在する。自社システムやソフトウェア資産に最適化された独自ハードウェアにより性能や電力効率を向上させつつ、大量調達と標準化による調達コストの低減を同時に達成している。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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