ノイジーネイバー【noisy neighbor】

ノイジーネイバーとは?

クラウド環境や仮想化環境において、同じ物理サーバを共有する他の利用者が大量のリソースを消費することで、自分のシステムの性能が低下する現象。直訳すると「騒がしい隣人」であり、隣室の騒音が壁越しに伝わる状況になぞらえた表現である。
ノイジーネイバーのイメージ画像

クラウドサービスでは、一台の物理サーバ上で複数の仮想マシンコンテナを動作させ、CPUメモリストレージI/O、ネットワーク帯域などを共有する。多くのサービスでは、全利用者が同時に最大負荷をかけることは稀だという前提のもと、各利用者に重複してリソースの利用枠を割り当てる「オーバープロビジョニング」が行われている。

特定の利用者が突発的なアクセス集中や大量バッチ処理を実行すると、同居する他の利用者が使えるリソースが圧迫される。影響を受ける側は自システムに何ら問題がなくても、応答遅延やタイムアウトが発生し、サービス品質が不安定になる。クラウド環境は物理的な実体が見えにくいため、この種の原因は特定しにくく、断続的な性能変動が運用上の負担となる。

事業者側の対策としては、利用量に上限を設けるクォータ設定やスロットリング、優先度に基づくスケジューリング、利用状況を常時監視して負荷の高いテナントを別サーバへ自動移動させる動的配置などがある。共有サーバで安価にリソースを提供する以上、コスト効率と性能の安定性はトレードオフの関係にあり、設計や契約条件の検討段階からこの現象を織り込んでおくことが求められる。

利用者側では、監視ツールで性能指標を継続的に計測して影響パターンを把握すること、オートスケーリングで迅速にリソースを補完する構成を整えることが有効な対処となる。影響を根本から排除したい場合は、共有環境を利用せず、物理サーバを専有できる専有インスタンスやベアメタルサーバを選ぶ方法もある。

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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