ネイバー【neighbor】
ネイバーとは?
ルーティングプロトコルにおいて、あるルータと直接または仮想的に隣接し、経路情報を交換する相手のこと。IPv6ではルータ以外の機器でも、同一の物理ネットワークに参加する自分以外の機器をこのように呼ぶ。

ルータはネットワーク上でパケットを転送するが、どの経路を使うかを判断するには、周囲のネットワーク状況を知る必要がある。そのために、近くのルータと定期的に通信して経路情報を共有する仕組みが設けられており、その通信相手をネイバーと呼ぶ。ネイバーとの間でやり取りされる情報をもとに、各ルータは自分のルーティングテーブルを構築・更新する。
ネイバーの具体的な確立方法はルーティングプロトコルによって異なる。OSPFでは、同一リンク上のルータ同士がHelloパケットと呼ばれる制御メッセージを一定間隔で送り合い、互いの存在を確認することでネイバー関係を結ぶ。BGPでは、管理者が手動で相手のIPアドレスを設定することでネイバーを指定し、必ずしも物理的に隣接している必要はない。
ネイバー関係が確立すると、ルータ間で経路情報の同期が行われる。その後も定期的にHelloパケットなどを送り合うことでネイバーが生存しているかどうかを確認し、一定時間応答がなければネイバー関係は切断されたと判断される。この仕組みにより、障害が発生したルータへの経路はルーティングテーブルから除外され、ネットワーク全体の経路情報が自動的に更新される。
ネイバーの数や構成はネットワーク設計において慎重に検討される。ネイバーが増えれば得られる経路情報は豊富になるが、同時に制御メッセージの量やルータの処理負荷も増大する。インターネットのような大規模なネットワークではエリア分割や経路集約といった手法を用いて、ネイバーとの通信範囲を適切に制限する設計が用いられる。