データモデリング【data modeling】

概要

データモデリングとは、現実世界の複雑な情報をコンピュータで扱える形式に整理し、データの構造や関係性を定義する作業。ビジネスなどで扱うデータデータベースに格納できるようにする。
データモデリングのイメージ画像

実世界の事象や業務ルールを抽象化し、「エンティティ」(entity:実体)と呼ばれるデータのまとまりや、その属性、相互の関連を定義する。例えば、顧客、商品、注文といった概念を整理し、それぞれがどのような項目を持ち、どのような関係で結び付くかを明確にする。

「概念データモデル」「論理データモデル」「物理データモデル」の3段階に分けて設計する手法が用いられることが多い。概念レベルでは業務視点での情報構造を整理し、論理レベルでは特定のデータベース製品に依存しない形式でテーブル構造や制約を定義する。物理レベルでは実際の保存形式やインデックス、パフォーマンスを考慮した実装設計を行う。

これにより、システム開発に関わるエンジニアと現場の利用者の間でデータについて共通認識を持つことが可能となる。適切に設計されたデータモデリングは、将来的なシステムの拡張や変更にも柔軟に対応でき、データ品質の維持や運用コストの抑制にも寄与する。

資格試験などの「データモデリング」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平21秋 問14】 業務で利用するデータの構造を分析し、抽出したエンティティとエンティティ間の関係をE-R図などで整理する手法はどれか。
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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