データフレーム【data frame】
概要

各列には固有の列名が割り当てられ、列ごとに異なる種類のデータを格納できる。例えば「氏名」列は文字列、「年齢」列は整数、「売上」列は小数というように、一つのデータフレームの中に複数のデータ型が共存できる。
各行は一件分のレコードに対応し、「インデックス」(index)と呼ばれる識別子が割り振られる。列名とインデックスの組み合わせにより、格納されたデータの任意の位置を指定して取り出すことができる。
データフレームはデータ解析や機械学習の分野における標準的なデータ表現として定着している。CSVファイルやデータベースから読み込んだデータをデータフレームとして保持し、特定の行や列の抽出、条件による絞り込み、集計、複数のデータフレームの結合、欠損値の補完といった操作を簡潔なコードで記述することができる。
数値のみを格納する「行列」(matrix)と異なり、氏名や住所、売上額など異なる種類のデータを一つの構造にまとめて管理できる点で、実際の業務データや調査データの処理に適している。表計算ソフトによる手作業の解析と比べると、処理をコードとして記述するため再現性が高く、再利用や自動化にも向いている。
データフレームという概念はR言語の設計に由来するとされ、その後PythonのPandasがこれを取り入れたことで広く普及した。現在では多くのプログラミング言語やデータ処理ツールが同様の仕組みを採用しており、データ整形から統計処理、可視化まで、一連の分析作業における共通の操作対象として機能している。
(2026.6.25更新)